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会長の独り言

会長の独り言

神が助けてくれるから

ある雨の日、一人の男が家の中にいると、ドアを叩く音がした。

出てみると警官だった。警官はこう言った。


「大雨で堤防が決壊し始めています。逃げてください。」


それに対して男はこう言った。

「私は神を信じています。神に祈れば、必ず神が助けてくれます。逃げる必要はありません。」


そう言うと男は祈り始めた。

   警官は去っていった。




まもなく堤防が決壊し、洪水が押し寄せてきた。

水が家の中にまで押し寄せてきたので、男は屋根に上った。



まもなく、救命ボートが助けに来た。

男は救命ボートの救助隊員に言った。


「神が助けてくれるから、私は大丈夫だ。」


男が祈り始めたので、救命ボートは去っていった。




しかし、どんどん水かさが増し、屋根を越えるまでになった。

男はあわてて煙突に登った。



まもなく救助のヘリコプターがやってきた。

救助隊員が、「早く、この縄ばしごにつかまって下さい」と言ったが、

男は、「神が助けてくれるから大丈夫。」と言って祈り続けた。


ついに男は濁流に呑まれて死んでしまった。




あの世で神様の前に立った男は、神様に向かってこう言った。

「神様、私はあなたを信じて祈ったのに、どうして助けて下さらなかったのですか?」



すると神様は、こうおっしゃった。


「私は3回もおまえを助けようとした。

 まず警官、次にボート、3回目はヘリコプターを送ったではないか。

 おまえが拒否したのだよ。」



次は、中学生のおねしょ



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